歯ぎしりとすいみん

歯ぎしりにも種類があることが知られていますが、寝ている時に本人以外に聞こえてくる歯ぎしりはギリギリうるさいだけの単なる癖なのでしょうか?一概に悪い癖とは決めつけられませんが、永久歯列完成後からの長期的な歯ぎしりによる歯へのストレスは、大切な歯へ悪影響を与えてしまうことも多く注意が必要です。それぞれ固有の骨格や筋肉バランス、歯並びによっても状態は様々ですのでご心配な場合は早めに相談されると良いでしょう。

また、子どもさんにおいて、乳歯と永久歯が混在する時期(小学低学年から高学年の頃)にお家の方から歯ぎしりが気になるとご相談を受ける事もしばしばあります。基本的には子どもの歯ぎしりは生理的なもので睡眠随伴運動とも呼ばれ、あまり問題になることはありません。しかし、乳歯は歯ぎしりによるスリ減りが生じやすく、しみるなどの症状が問題になるようでしたら早めに相談されるとよいでしょう🌼

一方で、以外と知られていないのが、歯ぎしりと睡眠の関係です。歯ぎしりは浅い眠りのレム睡眠の際に起きることがわかっています。睡眠習慣が整っていないと歯ぎしりのリスクも上がってしまいます。そこで特に子どもさんの場合は、以下の項目にも目を向けてみましょう😃

  • 就寝・起床は規則的に:お休みの前日などあまり夜ふかししないようにしましょう。
  • ゲームやスマホは時間を決めましょう:眠る前にスマホ画面を見たりせず、寝室に持ち込まないようにするのも一つです。
  • 適度な運動を心がけましょう:お外で遊ぶ、体を動かすのは大切ですね。
  • ご家族で睡眠のリズムを作りましょう:保護者の方の睡眠習慣は子どもさんの睡眠習慣にも影響を与えることがわかっています。
  • 目が覚めたら朝食と歯みがきを行い1日の生活リズムを朝から整えましょう。

当院での定期通信「はぐハグ通信」も2020年1月で26号を迎えました。今回は「子どもの歯ぎしり」について特集していますので、定期的にご来院中の方へご案内が届きましたら一読下さい。ご不明な点はお気軽にご相談下さい✨