口腔内スキャナー

先月長崎で開催された日本矯正歯科学会に当院も参加してきました。様々な講演を拝聴でき演者の先生方のお話も非常に勉強になりました。日常診療を行いながら、このような大きな学会の講演準備・発表を行う事はなかなか出来ることではありません。様々な治療結果の検証と反省の上に立って少しでも良い治療を提供できるように努力していく必要性を感じました。

当院でもカウンセリングを通じて専門的な事をわかりやすく伝える大切さやその難しさを日々の診療を振り返りながら感じています。ご不明な点は遠慮なくご質問ご指摘下されば幸いです。

今回の学会で学術講演とは別に当院は「口腔内スキャナー導入」にむけて詳しく情報収集する事を目的に上げていました。口腔内スキャナーは、口腔内を小型カメラで撮影し、そのデータをもとにコンピュータを介して立体画像を再現し、モニター上に映し出す装置の事です。光学印象とも呼ばれています。口腔内の細部まで精密に捉えることができるので、必要な情報を患者さんの負担を軽減しながら正確に伝えることができます。データでやり取り出来る為、技工所やカスタムメイド型マウスピース装置を作製する上での連携が非常にスムーズとなります。

従来法は、粘土のような印象材をある一定時間お口の中に保持し、治療ステップ毎に多少の我慢を強いながらお口の型取りをさせて頂いていました。そこから石膏模型を作成し診査や技工作業を行っていくためどうしても時間と手間が多くなってしまいます。

現時点では従来法の印象作業を歯科治療において完全に切り離す事はできませんが、近年口腔内スキャナーが大きな役割を担えるようになってきています。

そこで当院でも今回の学会、その後の院内デモを通じて来年度より口腔内スキャナーを導入していくこととしました。スタッフ一同、来院される皆様に対して少しでも診療の質を上げていく努力を今後も継続して行っていきたいと思います🌼