先日7月1日に第60回近畿東海矯正歯科学会が岐阜県の長良川国際会議場にて開催されました🌷豊中のなかすじ矯正・小児歯科クリニックも学会に参加し、ポスター展示発表をさせて頂きました😊
内容は「上顎前歯部埋伏過剰歯の統計学的考察」でした🌼日常臨床において、レントゲン診査を通じて偶然上顎前歯部埋伏過剰歯が発見され、ご説明させてもらう機会はしばしばあります🌱また、上顎前歯部の萌出不全・歯列不正(正中離開)等を主訴に来院された際、その原因に上顎前歯部埋伏過剰歯が関与していることも時に経験します😲このような埋伏過剰歯が問題を引き起こさないための適切な診査時期や、臨床対応について当院における統計学的考察を基に報告することが目的でした🌷
実際調査してみると、当院における上顎前歯部埋伏過剰歯の発現頻度は3.5%で性差は概ね2対1で男児に多く見られました。30人レントゲン診査して概ね1人の確率で上顎前歯部の過剰歯の存在が明らかになっている確率になります🔎
埋伏歯数は1歯が約87%で、2歯埋伏も10%以上存在していました💦
過剰歯の存在と歯列不正との関連は約15%観察されましたが、適切に対応する事で永久歯列への影響が予防できる傾向にありました⚠(あくまでも当院の短期間調査による結果であるため参考までに)
歯並びに問題が生じた場合であっても矯正治療によって適切な時期から早めに対応を行うことで、問題の複雑化を予防していく事が期待できます。
今回改めて当院における上顎前歯部埋伏過剰歯の統計学的な特徴を調査し、様々な事象に気づく事ができました😊今後も診療の質を高め、正しい情報をわかりやすく発信できるように医院全体がまとまっていく必要性を再確認できた学会でした✨